『電脳コイル』。ネタバレが恐くて観てる時黙ってたけど、全部観終わりました。
なんかだいぶ昔観た印象と違う…。
想定視聴者ががっつり小学校高学年~中学生あたりになっていて、高校生がおばちゃんって感じで扱われていることと、先生が家族的な距離の近い存在として描写されているのもリアルだなあって感じた。
全般にわたって視点がそこらへんに定められてるね、中盤くらいまでは特に。
人間関係がどんどん変化していって、性格のイイだけの子も悪いだけの子もいなくて、それぞれが人間らしい自分の価値観を持っているのもドラマとして入れ込んで観ちゃえる部分…なんだけど、夏休みが終わって新校舎になったあたりから結構話がどぎつくなってくる。
まあ、それがまた面白いのだけど、観てて雰囲気の変化に驚いちゃう。結構陰湿なんだよね。
イジメが発生しそうになった時に、ふみえちゃんがイジメのターゲットになりそうになるのもヤサコが巻き込まれそうになるのもリアルすぎて背筋が緊張でピリピリした。
後半にリアルな展開持ってくるのは監督の腕なのか脚本家の力なのか…。どんどん感情移入して観ちゃった。
わりとバッドエンドというか、最悪の事態は回避されたけどそんなに幸せなのかもわからないという終わり方が当時の感じとマッチしててそれがまたいいなあ…と思った。
わりと印象に残ってるシーンをいくつか羅列。
- イサコを悪ガキ集団が集中攻撃するエピソード
- ハラケンがヤサコに思い切り嘘つくところ(告白の後)
- ヒゲ宇宙戦争とその末路
- 京子の魂が連れていかれて死にかけるところ
おもしろかった。でもちょっとさすがに暗すぎたかなあ。
同じ設定で別の展開のアニメがみたいくらい SF としておもしろい。