ぱこといいます(仮)

特定的な情報(人物描写など)は意図的に情報が改変されています

『習慣超大全』 BJフォッグ著 須川綾子訳("TINY HABITS" -Fogg.BJ)

 

 

 

日本の翻案された表紙が胡散臭い、全体的なデザインが胡散臭い、Amazon のページとか、ネットで出てる広告も胡散臭いの三連荘の売り出し方をされているこの本ですけど、ここ最近読んだ中でのヒットです。

 

けっこうアンミカさんの言ってることに近い感じもありますね。ハッピーラッキー…なんだっけ。ポジティブな言葉で自分に前向きな心のエンジンをかけるきっかけを作るやつ。

 

ビジネス本ではあるし、なんかねえ、やや胡散臭い自己啓発本と思われる気もするんですが、かなり内容はしっかりしたものなのでご紹介です。

 

この本の軸のメッセージは、

 

「モチベーションに頼らず目標を達成する(モチベーションがないと動けない、という状態に陥らないようにする)

 

「達成できなかったことに罪悪感を持ったり、後悔したりする以外のアプローチをとろう」

 

「モチベーションという猿に惑わされないようにしよう」

 

です。要は何かやりたいこと、やめたいことの目標があって、それをどう具体的に達成できるかって本です。

 

みんなビジネスやスキルを行う際にこういったアプローチは独自に作り上げてきたかと思うんですけど、これだけ体系的に具体例と一緒に一冊の本にまとまってると壮観です。助かるゥ。

 

■「やる気」はほとんど関係ないのが良い

「やろうと思ったけどやれない」「ある程度はやったけどうまくいかなかった」という例から、うまく解決したり成功した例がバラバラではなくて、大全というだけあって抽象的な概念含めてまとまって説明してくれてるのは嬉しいものです。

 

根本のメッセージの「やる気はもうほとんど頼りにならない」「モチベーションも頼りにならない。しかも矛盾していたりもする」っていうのも、良いですね!言われると、確かにこんなの頼りにできないなって感じてきます。

 

■体系的にまとめられた概念で細分化していくのが助かる

「結果、願望、具体的な行動」という概念をごっちゃにして、すぐ願望を目標として提示してうまくいかないことにもがいてませんか?

 

みたいなことを具体例含めて説明してくれるのは嬉しいです。わかりやすいし、実際自分がどうしようかなって考えていきやすい。説明が追い付けなくなったら、前の前提部分や説明に戻って、どういう概念の説明のどの段階だったかを思い出せばよいのも楽です。

 

■個人的に著者がゲイの人で嬉しかった

なんかあんまビジネス本とか読まないせいもあるかもしれないんですけど、たまに好きなビジネス系の本を読んでると息抜き的な話で大体「妻が~」って出てくるんですよね。

 

いやもちろんいいんですけど、ほーんの少し、「ハイ…またストレートの人の話ね。そりゃそうだけど」っていう若干のさびしさもあるわけなんですけど、それが今回著者がゲイの人だったので、ちょっと嬉しかったです。

 

こういうのってめずらしいから、はじめてこの本で読んで「わあ!身近な例でわかりやすい!」って素直に受けとめれてはしゃいじゃった。

 

■とはいえ自己啓発本らしさはある

「超大全」とか、よくタイトルにつけるなあと思ったんですけど、まあ…そうタイトル翻案するだけあって、結構「実践できるかよ、こんなもん」って部分もないわけじゃないです。なんというか…それこそアンミカさんみたいなんですよね 笑 パワーが強すぎて、普通にやろうとすると「ついていけないよ」って思っちゃう。

 

なので、そこらへん思うところはパーっと飛ばして読んでいいと思います。きちんと組み立てられているので、飛ばしたところがそれなりでも次でまたきちんと説明されていたりもするので、全体像をつかむのには支障ないです。

 

パコはわりとこれのおかげでとりあえず、家で滞っていた整理やごみ捨てが少し進んで助かりました。できれば今やってるスキルアップについてや、読書にこのアプローチを取り入れたいところです。

 

そんときはまた書こうかな~!?