ぱこといいます(仮)

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夜に CD プレーヤーをまわすということ

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この歳だから、当然と言えば当然なのだけど、個人的に深く抱えた感情や思いはよほど近い人でも、もう言わなくなった。

 

例えば「さびしい」とか、「辛い」とか「こわい」とか。たまに言うことはあっても、まあほとんど言わない。

 

人間の特性の一つに「自省する」ということがあると思うのだけど、夜とか、ふと自分を省みていると、なんかこういう率直な感情が強まってくる気がする。

 

 

自省。そうやって自分で自分に問いかけるっていうのは鏡に向かって「おまえは誰だ」と言うように、タイムマシンで過去にさかのぼって過去の自分に「お前は俺だ」と言ってハウリングを起こすように、まあ破壊的なものがあるんじゃないかと思う。

 

そういう時に、疲れるので俺は CD を回すのです。キュルキュルと。

 

CDをかけたいなあと思ったら、まずは CD 格納ファイルを取り出し、CD の円盤の裏を触らないようにファイルのポケットから滑りださせて、それで具合よく力をいれつつプレーヤーに CD をセット。電源をオンにして、読み込みのキューキューする音を聴きながら再生するのです。

 

こういう時には最近はやりの曲や、昔から好きな EDM やパラパラはなんでかわからないんだけど、そぐわないので大体懐メロとかオールディーズになる。

 

クラウドサービスの音楽は無限に曲目がありすぎて、これまた理由がわからないのだけどあんまりなじまない。ラジオはどうしても CM が辛いのと、話題によって聞き心地の良い時と悪い時の差がかなり激しいので、こういうときにはやっぱりなぜかなじまない。

 

知っている曲目の範囲の、限りある CD に入っている音楽の中でランダムに再生するくらいが一番ちょうどよく感じる。

 

理由は全然わからないのだけども…。

 

最近はずっと八十年代の洋楽をかけてる。もう四十年前なんて驚いてしまう。映画『愛と青春の旅だち』『フラッシュダンス』『竹取物語』『トップガン』とかの主題歌も CD に入っているので、聴いているとみんなその映画の話してたなあなんて思いをはせるのでした。

 

古い音楽をかけることが多いのは、やっぱり感傷的になっているからなのかもしれない。

 

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