たまたまネットの試し読みで読んで、
雰囲気も絵も展開も好きだったので一週間ほど探し回って見つけました。『服福人々』。ヤンジャンで連載しているのがすごいですね、ゲイの人と下請け IT 企業に勤める人の交流と、そこでお話されるファッションのお話がメインの漫画です。
ストーリーが丁寧で、その割に進行も早いのはもうさすがヤンジャン連載って感じですね。漫画としての力は全部がっしりできあがっているのに、編み上げられるお話がゲイの人と、サラリーマン青年の物語。
『きのう何食べた?』と違うのは、ゲイの人が別に前提になっているわけではなくて、セクシュアリティをちゃんと日常的にみたらこういうことは普通にあるんじゃないかな、という生活に、ファッションというアクセントが入って華やかになっているところ。
あと、廻谷さんがかわいいですね。ひげ面ロン毛マッチョなのに… 笑
そういう意味ではあんまりゲイの漫画というわけでもないんですが(まあそうは言いながら主人公が恋愛をほとんどしたことがない曖昧さが BL に感じる部分はある)、ヤングジャンプという雑誌の色もあって、ストレート男性側からの評価はなかなか手厳しいのもあります。
普通に良い漫画なんですけどね。まあ、色々そういう意味でも考えさせられます。漫画では、同性愛者の「パートナー」というのはマスコミで普通に扱われているものの、ゲイの人の微妙な生活での違和感というか、しんどさみたいなのにも触れたりしています。
この本を参考に、これまで買ったことなかった服とか買ってみたいなあ。漫画、おもしろいし絵がきれいだし、楽しい。
ぱこぱこの感想はそれだけです。ひさしぶりに気に入りの漫画です。