ぱこといいます(仮)

特定的な情報(人物描写など)は意図的に情報が改変されています

わからないから面白いね、ゲイセレブ(ティッシュじゃないよ)

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 つくづく世の中にはいろんな人がいると思うのだけど、このコロナ禍で半年くらい出社しないでリモートで仕事しながら南国のリゾート地で暮らしている人たちがいる。

 

ニュースとかじゃなくて、単純に知り合いの人が資産家でその人が数日にいっぺんくらい、みんなで呑んだり、なんとかボート…みたいなあの船で引っ張ってバナナ型のボートに乗って振り落とされない遊びをやったり、水上バイクで走り回ったりしているのだ。

 

入れ替わり立ち代わり、チャーターした飛行機でその島で仕事以外は遊びまくる人が好き放題やっている写真があげられるので、なんというか…今のこの社会の様相を去年やおととしは絶対想像できなかった感じとは、別の意味で想像できない生活だなあと見るたびに思う。

 

かたや、自分はちびちび働いて地道に毎日飯作って、自分の心が揺れない範囲でスペースや LINE とかで人と関係を作っていくくらいの生活なわけで。

 

しかも半年って書いたけど、その中には自分の別の知り合いのカナダ人がいて、その人は二年くらいそういう生活をしてたりするわけでのでので。

 

まあ異世界だなあ、と感じます。

 

 そんな中、もしかしたら読んでいる人の周りにもいるのかもしれないけど、実はそういう生活をもう終えてしまった人とかも意外と四十代とかでいたりする。もうそういう生活をしていたけど、辞めて普通に生活している人達ね(まあ普通ってなんだよって話になるけど割愛)。

 

十年くらい前にあったのも、そういう人だった。降りた人。

 

 

その降りた人は、今はメーカー車販売の会社員で(この言い方あってる?車とスポーツ、全然わからない 笑)、支店専属の責任者だったのだけど、大手だったこともあって、昔は相当派手に遊んでいたらしい。

 

でもパコと会った時は、普通の小粋なおしゃれオジだった。

色々とお話をして、そういうパーティ三昧、エンジョイ三昧な日々の話を聞いた後に

 

「セレブみたいですね、そんな毎日飲んだりパーティーにいったりクラブで遊んだりして…」

 

って普通に返答した俺。

 

 

でも気になったこともあった。というか、皆こういう立場の人には聞きたくなる質問があるでしょう。それはもちろん、

 

「でもどうして(その生活を)やめちゃったんです?」

 

という質問。なんでー。なんでなんでーーーー。

 

 

だって、そのイケオジの話をきいてると知り合いも友達も増えて、パコみたいに毎日なんかすることがあるわけでもないのなら、楽しそうだと思ったのよね。

 

なんでそういう生活をやめたのかを聞きたくなった。

 

「お金がなくなったんだよ。お金がなくなったらね、全部終わりなの。そういうのは」

 

というのが返事だった。

 

 

でも今思うとどういう意味なんだろう。

 

お金は別に消費しなければ貯まるわけで、貯めるにしてもあまりに長期間だと円の価格が変わるから、むやみに貯めまくるくらいだったら、ある程度貯めて消費する、というのは一理ある。資産運用や投資をしないのであれば(自己研鑽なども含めて)、特に会社員であればアリな手な気もする。

 

しかし、当時のパコはそこまで考える頭がなかったので「お金が無くなったらおわりなんだあ」で終わらしちゃったけど、結構納得のいくようないかないような話ではある。

あまりに立ち入った質問だったから、ごまかされたのかもしれない。

 

もしかしたら、広がりすぎた人間関係で何かがこじれたのかもしれない。ゲイ業界、広いようでやっぱり狭いので(そう、ここまでの話の全登場人物はゲイなのであった)。

 

 なんて、今回具体例を一つのゲイセレブたちのある側面を出したわけなのだけど、ここ数年は人間関係で本当に「人ってわからないな…」と実感させられることが多い。

 

Twitter で言えばスペースでお話するようになって、なおのこと人の在り方の複雑さを感じるようになった。

 

「この人はこういう人なのかな」と思っていたらそうでもないし、そうでもないと思ったらやっぱりそうだったり、なんて思っていたらやっぱり全然違うような風に感じる側面が出てきたりと、理解しようとしても実像が否定してくるので、ありのままを見て受け止めるしかない。

 

人ってわからない。ゲイってわからない。ついでに言えば、やっぱり世の中もよくわからない。

 

まあでもそれが魅力なのかな、という気も最近はしている。わからないんならねえ、それはまあ面白い部分でもあるもんね。なにごとも。