もう誘った人たちも忘れたと思うんだけど、とあるげいばぁで、ずいぶん前にアラサーの子達がみんなでピクニックに行くという話をしていて、「パコパコさんも来ませんか?」と誘われたことがある。
なんで。
なんで。なんでウチなん........???
とは聞かないものの、そんな心の MISONO が少し頭をよぎる俺。
でもまあ誘ってもらって断る理由もなかったし、普段からあんまり若い人と話し込むことがないので、「じゃあ行こうかな」って、行くことにした。
返事した時は深く考えてなかったんだけど、そのピクニックは誰も知ってる人がいない中での、パコパコ飛び込み参加でした。若人達との共通点といえばトレーニング好きの人がいることと、後はみんながラジオ好き、くらい。
ラジオって趣味の範囲が実は広くて同じ番組聴いてる人がいるのは珍しいから、そこから皆んなの人となりが知れたら良いな、なんて思ったのでした。
あと、俺は違うけど、みんなデブ専。それで総勢七人のグループです。パコパコ入れて八人。
そんで、
ある日。とある晴れた、とある場所。
言われた公園におみやげワイン持って行ったら、なんか二人が泥酔してゴザしいて円になって座ってる体のデカい人たちのグループがいた。
見るからに泥酔してる二人は場所取りで早朝から来てて、ずっと飲んでたらしい。
「マxx!!!!!!(女性器)」
と俺に向かって挨拶を叫ぶ泥酔のメガネの人。俺はもう特に若い人には絶対求められない限り下ネタ言わないように心がけているので、そこはスルー。
もう一人の、トレーニング共通のアラサーの子も、酔っ払って呂律が回ってない。
その人達に並んで、四人が少し小さい声で黙々とお菓子食べながら、チューハイのみながら話をしていた。
それで、ゴザ敷いて呑みしてるんだけど…めちゃくちゃにお菓子とご飯とお酒がひしめいて置かれてる。ご、ゴミ屋敷みたいな乱雑さなんだけど...。
俺のパコパコママ的な気持ちとしては「ちょっと片さして!」って言って、全部整えたかったんだけど、そんなん嫌がられるかなと思って我慢して、とりあえずみんなで乾杯した。
...
........
.................な、なにを話せば正解なのお…。
悲しいかな、若い人たち同士では話が盛り上がってる。パコパコが話すと、みんな全員が盛り上げようとしてくれて聞いてくれるんだけどそんな普通じゃない空気って未経験で、かなり喋りにくい。
無言の連携したパコパコへの気遣いが全部伝わってくるの。
なんてみんな優しいの。
でもそんなじっくり聞かれて盛り上げるトークって、手持ちがない。
いや、同い年とかならまだなんとか…うん、ならないけどさ。でも雰囲気で押し切る力業は使えるわけで、歳が近かったり歳上だと使えるそういう小技も取り入れたりできない。
パコパコがなんか話はじめたら、めーっちゃ話題のトスとかレシーブとかしてくれるしさあ。優しいし穏やかだし。だから、逆にね、なんか、なおさら緊張してくる。
パコパコの背筋に流れる一筋の冷たい緊張の汗。じっとり。脇汗もでちゃう。おじさんだもん。
さらに自覚もなく手が震えててもおかしくない。お、俺は大人のげ、ゲイとして試されてるぅ。
あとねー、この頃の俺はまた悲しいことに傍から見て完全に年長者になった自分の所作を知らなくて、頭のどこかで「この子達とそんなに感覚も歳も変わらない」って思ってたのですよ(書いてて辛い)。
それで俺が同い年みたいな感覚で世代差無視して好きにしゃべるとどうなるか。
サーッとうっすらうっすらパコパコの言葉の波紋が広がって、さざなみのように聞いてる子達が引くんです。
おでこに「ステータス:困惑」って出てる。
「このおじさんの距離感、ちょっとおかしいんですけど。なんか言ってることも(古くて)わからない…かも」って顔に出てる。
グッ…(書いてて思いだして辛い)
気を遣って話聞いてる顔と、そこからパコパコに急に同い年みたいな話し方されて一挙に困惑する様を目の当たりにする悲しい怪物パコパコ。メンタル死んじゃう。会話の雰囲気の潮の満ち引き激しすぎて口からホウライエソでも吐きそう。
まあでもそうやって空気をなんとかとりなして読みながらしゃべって…でも、これといった有効打もないまま…まあそれなりに楽しくお話はできたんだけど(たぶん)、
パコパコの緊張がとれなくて、結局一時間くらい予定より早く帰ることにしました。ちょうどね、もう一人体重のかなり多いグループのお友達が合流してきたっていうこともあって。
帰る前にでもゴミ袋二枚抱えた片付けおばちゃんになって、めっちゃ片付けて瓶缶食い物、スペース整理はして帰りました。お世話おばさんになるの、そこは耐え切れなかった。
みんなねえ、二次会もあるんですけどって誘ってくれたんだけどね。優しい…でもその日はさすがに帰りました。
そんでまあもう、それからだいぶ経ったわけなんですけど、
この…年齢差と自分の年相応の所作にまつわる困惑と苦悩は、まだ解消されてません。二十代の子とかもお話すると、すぐ口から緊張でホウライエソが出そうになるのよ。本当に。
今下書きしまくって推敲してる「コロナ禍で破壊されたパコパコの『普通』のげいばあでの話(仮題)」に続くんですが、書きあがるかも不明です。書くたび辛くて 笑
みんなどうしてるんだろう~。
なんか自然に若い人と楽しく会話できる人はホントに自然に若い人とキャッキャできるみたいで、「所作がわかんない」って相談したら、「いつも通りだよ」とか言われて「いつも通りであってたまるか~~~~~~!!!!(おたんこなーすの「あ~さ~く~ら~~」バリ)ってなりました。
基本的にたくさんお酒飲んでる人は上手。人間関係、空気もコミュニケーションもサーフィンでございみたいな肩で風切るかっこよさが溢れてる。わけろ。わけて。俺には無理かもしれない。
いつかの投稿に続く。かも。
その頃から、何が正解なのかと悩んでるのでした。